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八千草薫、58年ぶり映画主演!「くじけないで」で武田鉄矢と親子に [映画]

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八千草薫、58年ぶり映画主演!
「くじけないで」で武田鉄矢と親子に
(映画.com)

女優の八千草薫が、故柴田トヨさんの詩集を映画化する「くじけないで」(深川栄洋監督)に主演することがわかった。1月6日で82歳になったばかりの八千草は、これまでに80本近い映画に出演しているが、主演作はカルミネ・ガローネ監督が手がけた日伊合作「蝶々夫人」(1955)以来、実に58年ぶりとなる。



半世紀ぶりに主演を務める八千草は、トヨさんの77~92歳を演じる。武田鉄矢扮する息子の健一に勧められ、90歳を過ぎてから詩作を始めるという役どころだ。4月の撮入に備える八千草は、「柴田トヨさんの詩はうっかりすると見落としてしまう。身近にある小さな幸せを改めて気づかせていただきました。それに息子さんとふたりの詩作りも、どんなに楽しく幸せだったことでしょう。この映画の中で、トヨさんとご一緒に旅を続けていきたいと思います」とコメントを寄せた。

 原作は、処女詩集で160万部を売り上げた「くじけないで」と、第二詩集「百歳」。映画では、トヨさんが書いた詩にのせて、詩を書き始めたきっかけとなるエピソード、詩集の背景となった家族のドラマなど、その半生を丹念に描いていく。トヨさんは、映画製作決定の報告を受けた3日後となる1月20日、老衰により101歳で死去。八千草と武田が出演することを聞き、とても喜んでいたという。

 製作サイドは、今回のキャスティングについて「柴田トヨさんの温かい包容力、人間力を表現できる女優さんは、八千草薫さん以外に考えられませんでした」と説明。さらに、「健一さんについてはご本人とも親しくなり、人柄がよく分かっています。生きるのに不器用だけど、純粋で心厚く涙もろくてユーモアのある役柄を、久しぶりに武田鉄矢さんで見てみたいと考えた」という。

 メガホンをとる深川監督は「母と子どもの愛情の物語を、トヨさんの詩を縦糸として、トヨさんの詩がもつ深い優しさや人間のおかしみを、丁寧に描いていこうと思います。この映画に賛同してくださった柴田トヨさん、健一さんをはじめ、これまで携わってくださった多くの方々に感謝します」と意欲をみなぎらせている。

 「くじけないで」は、今秋に全国で公開。




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